リキダスの使用方法

『植物を育てる活力剤のリキダスってどうなの?』

園芸店にいけばおすすめの活力剤としてレジ横に置いてあるのを見かけたこともあるはずです。

活力剤は、色々ありますが、どこのお店でも推しの商品として扱われています。

今回は、活力剤の中でも有名なリキダスの特徴と用途について解説します。

この記事は、活力剤選びにお悩みの方向けの内容です。

観葉植物に囲まれ、メネデールを愛用しこよなく愛す筆者が解説します。

この記事でわかること
  • リキダスの特徴と用途
目次

リキダスの特徴

リキダス

HYPONeX社が販売している「リキダス」は植物用活力液です。

「ハイポネックス」の姉妹品の液肥と違い、植物が本来持っている力を引き出す力を持っています。

リキダスには、カルシウムやミネラルをはじめ、3大要素では補いきれない微量要素を含んでいます。

肥料と活力剤の違いは下記参考に…。

レ併せて読みたい

リキダスって

リキダスには、100~1000倍に薄める希釈タイプ、そのまま使用するストレートタイプ、土に差し込むアンプルタイプがあります。

おすすめは希釈タイプ。

基本成分

リキダスは野菜、花木、観葉植物、多肉植物、バラ、洋ラン、東洋ランなど、広範囲の植物に有効です。

特許取得の3種類の有効成分コリン・フルボ酸・アミノ酸を最適な濃度で配合(特許第5685515号)。

これだけでもなんかすごい感じですが…。
栄養面からみていきます。

コリン

光合成をする観葉植物

ビタミンの一種で、植物への浸透移行性に優れています。

植物に吸収されたコリンは、葉や茎に素早く行き渡り、光合成を促進します。

根の張りをよくし、根の吸収力を助けます。

フルボ酸

有効成分のフルボ酸は森林や土壌に存在する有機酸で、腐食酸のひとつ。

化学的につくることのできないフルボ酸には、キレート作用があります。

土の中のミネラル(カルシウム、ミネラル)を結合してキレート化し必要なところに送り届けます。

キレートは栄養を運ぶ乗り物だと思ってください。

アミノ酸

植物の根

アミノ酸は、植物の体を作る栄養分があるだけでなく、根のまわりの土壌微生物のエサになります。

微生物の動きが活性化すれば、土の団粒構造化がすすみ、土壌環境が改善していきます。

この3つの効果とあわせ…

カルシウム

カルシウムを中心にミネラル(鉄・銅・亜鉛・モリブデン)が配合。

特にカルシウムはたくさん含まれているため、カルシウム欠乏症による、トマトの尻腐れ病やキャベツやレタスの芯腐れ病の予防や対策になります。

ミネラルは植物が吸収しやすい形になっているため、速効性の効果を期待できます。

植物の細胞組織を強化し、病害虫への抵抗性を高めることができます。

葉や茎が生長旺盛のときに与えてあげるとより効果が期待できます。

使用上の注意点

使用するにあたって簡単に注意したいことや使い方を説明します。

希釈率

リキダスのキャップの目安

希釈タイプでは必ず希釈して使っていきましょう。

主な希釈の倍率は以下のとおり、

  • 野菜定植後 1000倍
  • 野菜・草花の生育期 100倍
  • 観葉植物、鉢花の生育期 200倍
  • 観葉植物、洋ランの葉面散布 500倍
  • 観葉植物の植え付け、植え替え直後 1000倍
  • 多肉植物の生育期 1000倍

キャップ1杯(20ml)を目安に希釈していきます。

リキダス原液 キャップ

観葉植物の生育期の使用は200倍

ペットボトル2Lに使用する場合は、

1/200 × 2000ml = 10ml

の使用になります。

多肉植物のような肥料をあまり与える必要のない植物は倍率高めになっており、やみくもに与えすぎると逆効果になる可能性もあります。

希釈倍率は必ず守るようにしましょう。

根や葉を傷めてしまうということもありえます。

臭いはありますか?

酢酸臭がありますが、薄めるとあまり気にならなくなります。

使用頻度

  • 成長期(春~秋) … 1週間~10日
  • 休眠期(冬) … 1ヶ月に1回

軽く水やりをし、土が湿っている状態でリキダスを与えていきます。

夏バテ対策、寒さ対策が効果的です。

使用量

リキダスを鉢植えに与える

1回の使用量は…

花壇や地植えの場合は、2~3L/㎡

鉢植えは与えたリキダスが底から流れ出る位の量を与えていきます。

葉面散布にも使える

リキダス葉面散布

リキダスは根から吸収させる目的で作られた商品で、根から吸収されることで、根の張りを良くし植物全体の生長を促進させます。

ただし、カルシウム補充の観点から考えると、葉面散布も効果的です。

移動しづらい養分を直接葉から補給できるメリットがあります。

葉面散布を行う場合は、花や蕾にかからないように、葉裏、葉表ムラなく吹きかけることがポイントです。

吹きかけるタイミングは朝の涼しい時間にかけると効果的です。

根の活力を高めたいときは根からの吸収させます。
速効性を求める場合は葉面散布がおすすめです。

保存・保管

希釈液はその日のうちに使い切ってしまいましょう。

薄めたことで肥料成分が化学変化を起こしやすくなります。

どうしても保管したい場合は?

ハイポネックスの公式サイトのFAQでは

どうしても保存したい時にはキャップを閉め、誤飲しないように、直射日光の当たらないところで保管してください。そのうすめた液を使う時は使用前に容器をよく振り、できるだけ早めにお使いください(保管期間は約1週間程度が目安です)。特に夏場は、藻が生えることがありますのでご注意ください。

 参考リンク

原液は?

原液については、肥料の肥料取締法の中でも有効期限についての決まりは定められておらず、必ずしも有効期限を定めなくてもよいとされています。

ハイポネックスの公式サイトのFAQでは

当社の製品は、安定性の高い原料、安定性を考えた配合や製法で造られており、15年前の原液ハイポネックスを分析しましたが、保証成分に問題はありませんでした。

となっております。

 参考リンク
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リキダスの使い道

夏場の暑さ対策

夏場の暑さ対策にリキダス

夏場の暑くなる7月頃より定期的に与えていきます。

特に野菜栽培では夏場の気温が高く、野菜が枯れるという現象が起こりえます。

花壇や畑ではリキダス希釈液を2L/㎡程度与えてあげましょう。

冬場の寒さ対策にも効果的です。

室内にあっても観葉植物の生育適温を下回る冬。

何もしていなくても葉が落ちてしまう。

という経験があると思います。

状態の維持をする為にも冬場もリキダス希釈液を最低でも月に1回は与えていきましょう。

成り疲れの対策

キュウリの収穫

成り疲れが起きた植物にも有効です。

果菜類によく起きますが、初期段階では安定して収穫できているが最盛期に向かうにつれ収穫量が減ってくる現象です。

水や肥料をあげていてものスタミナがなくなり根の働きが悪くなると起きていきます。

根の活動を活性化させるためのリキダスです。

キュウリは実の色が薄くなったり、先端部分が細くなる。
曲りキュウリがなり始めると成り疲れの可能性があります。

成り疲れの症状

トマトの収穫

トマト

トマトは1段目から実をつけます。初期からたくさんの実をつけすぎると成り疲れになりやすい。

トマトの実の大きさにバラツキがでてきたりすると成り疲れの可能性があります。

ナスの実

ナス

成り疲れのナスは、くすんだ色の実が多くなります。

実自体も張りがなくくたびれたようになり、ボケナスが出来ていきます。

ピーマンの実

ピーマン

夏場の猛暑を過ぎた後、しわが多く出る実や曲がった実ができはじめると成り疲れの兆候です。

実自体の品質が悪くなります。

カルシウム欠乏症対策

カルシウム欠乏 葉面散布

トマトの尻腐れ病、キャベツの芯腐れ病の対策にも効果的です。

これらの病気はカルシウム不足が一番に疑われます。

葉面散布などでリキダスの希釈液を与えてあげます。

カルシウム欠乏の無農薬での対応は下記参考にしてください。

 参考リンク

マガァンプKの併用

肥料

マガァンプKとの併用もありです。

土や根に活力を与えるリキダスとの相性が良く、組み合わせて使っていくことで根の張りが違います。

リキダスの植え付け、植え替え後は?

植え付け、植え替え後はリキダスよりもメネデールがおすすめ。

メネデールは植え替え、植え付け序盤の活力剤。

リキダスは植え替え後、中盤から後半にかけて威力を発揮する活力剤。

使い分けをすることでコスパも良くなります。

挿し木、根の付き方については下記リンク参考にしてみて。

リキダスとメネデールの違い

 参考リンク
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リキダスの使用方法 まとめ

今回はリキダスについて説明しました。

リキダスは、植え替え後からの活力剤。

簡単にまとめると…

  • 標準希釈率は100~1000倍(植物とシチュエーションによる)
  • 希釈液はその日に使い切る(効果が落ちる)
  • 猛暑、寒さ対策
  • 成り疲れ対策
  • カルシウム欠乏症には葉面散布

夏場や冬場、植え替えしてから1ヶ月程度はメネデール、その後はリキダスを使用するイメージです。

春から秋は週に1回、与えるだけです。

参考にしてください。

今回、以上。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

観葉植物のおすすめ肥料についてはこちら…

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メネデールについてはこちら…

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