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あ行
アブラムシ
・手でこすり取る、水で洗い流す、粘着テープを使って取り除く
・消毒散布:脂肪酸グリセリド乳剤(アーリーセーフなど)
アブラムシの対策
①ポリマルチを張る
写真のように通路や畝の50%以上をシルバーマルチで覆うことで太陽光の反射でそこから侵入できず死滅します。
アブラムシの他、ウリハムシ、ハモグリバエ類などは腹側から光が当たるのを嫌うためです。
②1㎜網目の防虫ネットを張る
防虫ネットや寒冷紗をトンネル掛けする。
④コンパニオン・プランツ
天敵温存植物:ムギ類やソルゴーを栽培して障壁にする…アブラムシの天敵となるテントウムシを呼び寄せ、寄り付かないようにする。
リビングマルチ:畝間に白クローバー、ムギなどを植え天敵をそこに集める。
種類
ワタアブラムシ… キュウリ、ジャガイモ
ヒゲナガアブラムシ… エンドウ
ウリキンウワバ
ガの仲間で、雑食主義で、ウリ科、アブラナ科、雑草など多くの葉を食害します。
若齢幼虫は葉の裏側から食害し、小さな白い穴がたくさんできます。
成熟期には葉脈の付け根をかじって葉を萎れさせ、その中に潜んでさなぎになっていきます。
昨今のような、気温の高い年には、多く発生する傾向があります。
・幼虫を発見したら割りばしなどで、つまみ取って、駆除する
ウリキンウワバの対策
①混植
ウリキンウワバに対抗するために、混植もおすすめ。
マリーゴールドやナスタチウムを混植。
②リビングマルチ
白クローバーのリビングマルチも対策のひとつです。
栽培予定地に白クローバーを予め植えておき、春になったら、通路や畝のクローバーをそのまま残し、定植予定の場所だけ耕します。
天敵のクモやゴミムシが白クローバーを好む為、予防効果があります。
ウリノメイガ
ワタヘリクロノメイガとも呼ばれるガの幼虫で、薬剤の適用名がウリノメイガ。
葉や果樹を食害します。
成虫が根本の下草に産卵し、孵化した幼虫は葉の裏側から食害し、葉の表側からみると白く透けてみえるようになります。
その後、食害を続け、新芽や若い果実を食害していきます。
・葉裏にいる幼虫は、割りばしなどで摘み取るか、葉ごと切り取って駆除
・BT水和剤(チューンアップ顆粒水和剤など)を葉裏散布
ウリノメイガの対策
①成虫のガを見つけ次第捕獲
成虫のガが、卵を植え付ける為、ガを見つけたらなるべく捕獲する。
ウリハムシ
ウリハムシ=ウリバエ です。
4~5月は、冬を耐え抜いた成虫、7~8月は新しい成虫が発生します。
成虫は葉、花、果実を食害し、葉を食べるときは、円を描くように傷をつけて穴をあけます。
成虫は、株元に卵を植え付けて、幼虫は茎や根を食害し、つる割れ病のように、日中に萎れ、夕方に回復を繰り返し、そのうちに、株が枯れてしまいます。
・成虫は朝方などの気温が低い時間、動きが鈍いので、見つけ次第駆除
ウリハムシの対策
①アルミ蒸着マルチや白マルチを張る
畝に白マルチやアルミ蒸着シートをすることで虫よけになります。
アブラムシやハモグリバエ、ウリハムシ類は腹に光が当たるのを嫌います。
畝の上や畑の周囲をマルチで覆うと、そこから先へ侵入できず、落ちて死んでしまいます。
②ラディッシュの混植
ウリ科の植物と一緒に、ラディッシュを混植していきます。
この時、ウリ科の植物を基準に、囲むように植えておくと、ウリハムシ対策となります。
③リビングマルチ
ウリ科の植物の株元に、チャイブやナスタチウムを育てて、リビングマルチにする。
リビングマルチとは、畝や畝間に背の低い植物を植えて、天敵を集めて、ウリハムシ対策をしていきます。
それ以外にも、雨による土の流出や、温度上昇を抑制することができます。
か行
か
き
く
け
こ
さ行
さ
し
す
せ
そ
た行
テントウムシダマシ
テントウムシの仲間です。
背中に28個の黒い斑点があるテントウムシのような虫です。
ナス科の野菜を好み、葉や果実を食害し、写真のような跡を残します。
・虫の動きの遅い早朝に枝をゆすり、捕虫器などで回収
・葉の裏に集団でいる幼虫や卵は葉に切り取って処分
テントウムシダマシの対策
①ジャガイモの近くに夏野菜を植えない
ジャガイモは新しい成虫が発生しやすく、2次被害として夏野菜の葉や実を食害する恐れがあります。
夏野菜を近くにジャガイモを植えないようにしていきます。
②防風ネットやデントコーンを植える
アメリカの畑や沖縄などの畑のイメージはつくでしょうか?
障壁植物としてデントコーンを植えることで、害虫の天敵を呼ぶことができ、予防となります。
な行
ナモリグリバエ
ハエの一種で成虫が飛来し葉肉内に産卵し、かえった幼虫が葉肉内を食害します。
食害された葉は光合成ができなくなり生育障害を引き起こします。
表面から葉を見ると白い線で絵を描いたように見える為、「絵描き虫」とも呼ばれます。
・幼虫、さなぎは白い筋の先端に潜んでいる為、葉ごと押しつぶす
・被害があった葉を切り取って処分する
・成虫は粘着シートを設置し誘殺する
ナモグリバエの対策
①アルミ蒸着マルチや白黒マルチを張る
畝を白黒ダブルマルチやアルミ蒸着シートをすることで虫よけになります。
アブラムシやハモグリバエは腹に光が当たるのを嫌います。
②1㎜網目の防虫ネットを張る
防虫ネットや寒冷紗をトンネル掛けする。
③肥料のやりすぎに注意する
化学性肥料や農薬を多用することで多発する傾向があります。
化学肥料の使いすぎに注意する。
ネキリムシ
ガの幼虫で、日中は土中に潜み、夜になると行動し根本の茎や葉を食害します。
成長すると写真のように発芽直後の茎をかみ切ってしまいます。
株が急に萎れたり、倒れた場合はネキリムシの存在を疑い、株本の土を掘ってみましょう。
・株部分の土を掘って害虫を見つけ取り除く
ネキリムシの対策
①雑草の除草
植えつけ10日以上前に栽培場所周囲の雑草を除草します。
②上下を切り取ったペットボトルで根本を保護
切り取られないように根元をペットボトルの上下切ったもので保護します。
③畑の太陽光消毒をする
夏の強光を利用して地温を高め、土中の病原菌を死滅させる方法です。
カビによる病気や雑草の防除に有効です。
は行
ハダニ
成虫でも1㎜以下のダニで、幼虫、成虫ともに葉裏から汁を吸い、葉の表に白い斑点ができていきます。
多発するとクモの巣状の網をかけていきます。
卵から成虫までの期間が10日足らずと、回転が速く油断していると、野菜の生長が衰えます。
被害にあってもハダニを洗い落とせば、問題なく食べられます。
・消毒散布
適用によるが脂肪酸グリセリド乳剤(アーリーセーフなど)などを、午前中の気温の高くない時間帯に茎、葉裏に散布する。)
ハダニの対策
①有機マルチを使用
ポリマルチを使用している場合、5月末、気温が高くなる時期から、ハダニが発生していきます。
藁マルチに変えることで、ハダニの天敵を呼び寄せることができ、薬剤を使用しなくても、発生を抑制することが可能となります。
初めから敷き藁する場合は、土が見えないように敷くことで、泥除け、地温上昇、乾燥対策になります。
②リビングマルチ
白クローバーのリビングマルチも対策のひとつです。
栽培予定地に白クローバーを予め植えておき、春になったら、通路や畝のクローバーをそのまま残し、定植予定の場所だけ耕します。
白クローバーが天敵の住み家となり、ハダニをよせつけません。
ハモリグリバエ
成虫が飛来して葉肉内に産卵し、かえった幼虫が葉肉内をトンネル状に食害し、食害を受けた部分は光合成ができなくなります。
外来種が多く、幼虫は、葉肉内を出てさなぎになります。
化学肥料や農薬の多発は注意です。
・幼虫、さなぎは白い筋の先端に潜んでいる為、葉ごと押しつぶす
・被害があった葉を切り取って処分する
・成虫は粘着シートを設置し誘殺する
ハモグリバエの対策
①ポリマルチから敷き藁マルチに変更
ポリマルチを使用している場合、5月末、気温が高くなる時期から、発生していきます。
ポリマルチから敷き藁を変更します。
敷き藁にすることで、地表面の乾燥を防ぐことで、対策となります。
②肥料のやりすぎに注意する
化学性肥料や農薬を多用することで多発する傾向があります。
化学肥料の使いすぎに注意する。
種類
トマトハモグリバエ… キュウリ
ま行
ま
み
む
め
も
や行
ヨトウムシ
ガの仲間。
40種ほどおり、卵は葉の裏に塊状に産み付けられます。成長が進むにつれ葉の食べ方が変わります。
若齢の幼虫は葉の裏側から表皮を集団で食害していき、成長し中齢幼虫以降は分散し、葉や花、果実を食い漁ります。
食べた後に糞を残しますので発見の目印となります。
散布場所:葉裏
登録内容に従い、以下散布。
BT水和剤(ゼンターリ顆粒水和剤)、デフルベンズロン乳剤(ノーモルト乳剤)やエマメクチン安息香酸塩乳剤(アファーム乳剤など)
ら行
ら
り
る
れ
ろ
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