ジャガイモは袋入りのものを買うから
大きさくらいしか確認したことないかな~。
袋の中全てをチェックするのは難しいですよね。
でも、袋越しでも良し悪しはわかるんですよ。
今回はおいしいジャガイモの選び方をお話しします。
『袋入りのジャガイモを選ぶ時は大きさと品種しか気にしない。』
袋に入っているから、そこまで気にしないで選んでしまっている。
そんな経験ありませんか?
袋越しでも、ちょっと触って、見てもらえばわかる情報がたくさん。
おいしいジャガイモの選び方について、この記事を書く為、メークインを40㎏程、収穫した筆者が解説します。
この記事は、野菜の雑学を知りたい方、ジャガイモの見方と保管方法を知りたい方向けの内容です。
- おいしいジャガイモの見分け方
- ジャガイモのおいしさを維持する保管方法
ジャガイモの旬 基本知識
ジャガイモと言えば、
北海道ですよね。
定番のメークインや男爵、キタアカリなんかはそうですよね。
品種により鹿児島、長崎、関東なんかもあって、時期もずれてるんですよ。
え、そうなんですか。
メークインを購入するにも袋に○○県産の記載がありますよ。
主な産地や出回り時期についてみてみましょう。
産地と出回り時期
ジャガイモは馬鈴薯(ばれいしょ)とも呼ばれます。
産地で最も有名なのは北海道となります。
流通は1年通じてとなりますが、最盛期は9月~12月までの秋ジャガシーズンとなります。
有名な品種:男爵イモ、メークイン、きたあかり、インカのめざめ、とうや などです。
男爵、メークインは年中スーパーにて購入できますね。
次いで、長崎県、鹿児島県となります。
最盛期は4~6月で春ジャガシーズンとなります。
有名な品種は、ニシユタカ、デジマ などですが、両県産のメークインなどもあります。
その他で静岡県、茨城県、千葉県にて6~7月最盛となります。
静岡の三方原馬鈴薯という希少価値の高い品種です。
赤土で栽培し、価格も安く、すごくおいしく大人気。
以前、テレビでも紹介されたよ。
産地により旬の時期がことなりますので、その時期では産地の品種を選ぶのが吉‼
年2回の栽培
春と秋の収穫が見込まれます。
春ジャガの時期は、5月~7月。
ジャガイモ自体の保存が効く為、11月までを春収穫したジャガイモが流通しています。
秋ジャガの時期は、11、12月。
収穫後、春ジャガ収穫時期までの1月から5月までが、秋収穫したジャガイモの流通時期となります。
新ジャガはいつ?
春ジャガシーズンの5,6月のものをいいます。
新ジャガって?
春ジャガシーズンに収穫タイミングを早くすることで、「新ジャガ」となります。
新ジャガは葉が青々した状態の時に収穫する
通常ジャガイモは葉が枯れたタイミングで収穫する
- 上記の写真のとおり、枯れる前に収穫する
- 保存せずにすぐに出荷される(食べる)
新ジャガは葉が枯れる前に収穫することで、みずみずしく、柔らかいのが特徴です。
時期については諸説ありまして、北海道産のものでは、9,10月時期のものを「新ジャガ」とされるようです。
その地域の年最初の収穫初期のジャガイモを「新ジャガ」扱いとしているようです。
家庭菜園でのジャガイモ収穫時期
家庭菜園でもジャガイモ育てている人多いですよね。
よく畑で見かけます。
そうですね。
保存も利いて、比較的簡単に育てられる為人気ですね。
時期 | 植付時期 | 収穫時期 | 主な品種 | 特徴 | 肉質 | 煮崩れ |
春 | 2、3月 | 5~7月 | 男爵 | ホクホク食感、コロッケなどに使用 | やや紛質 | 普通 |
メークイン | 煮崩れしづらい為、煮物に向き | やや粘質 | 少 | |||
キタアカリ | 病気に強い。サラダ、蒸し芋向き | 紛質 | 多 | |||
秋 | 8、9月 | 11、12月 | ニシユタカ | 成長が早い。カレーなど煮物向き | やや粘質 | 少 |
アイユタカ | 火の通りがよく味が染みやすい。煮物 | やや粘質 | 少 | |||
アンデス赤 | なめらかな舌触りで甘みあり。コロッケ | 粉質 | やや多 | |||
デジマ | 出島由来。コロッケから煮物どちらも | 中間 | 少・普通 |
家庭菜園でジャガイモを育てる場合、春植えが2、3月、5月から7月に収穫していきます。
時期的に寒い時期に植えて暖かくなってから収穫する。
秋植えは8、9月に植え付けし、11、12月に収穫。
秋植えは、暑い時期に植えて、寒い時期に収穫する。
春とは逆の流れになります。
秋ジャガの種芋 注意点
種芋は、春植えのものとは違い、芽が出るまでの時間(休眠期間)が短いものを選ぶ必要があります。
芽が出るのに時間が掛かってしまうと、収穫期を迎える前に冬がきてしまい収穫ができなくなってしまいます。
種芋も春と秋では市販されているものも変わってきます。
特に秋ジャガの品種選びは注意していきましょう。
おいしいジャガイモの見方
それでは本題。
美味しいジャガイモの見極め方を勉強しましょう。
1.大きさは?
ジャガイモの大きさを確認をしていきましょう。
男爵やキタアカリは中くらいのものを選びます。
大きすぎるものは「す」(空洞)が入りやすくなり、中心部に空洞化が起きて水っぽくなっている、黒っぽく変色している可能性があります。
メークインについては大きいものでも問題はありません。
2.固さは?
固さを確認をしていきましょう。
重さと同様の理由
- 細胞が引き締まっている
- 水分を多く含んでいる
時間が経てば、水分が抜け柔らかくなります。
あまり柔らかいものはやめておきましょう。
3.重さは?
重さを確認をしていきましょう。
ずっしりと重いものを選ぶようにしましょう。
時間が経てば、水分が抜け軽くなります。
重さは見た目と固さと連動した内容となります。
水分が抜けたジャガイモは柔らかくなり、しわが入る。
持った時に軽いという具合です。
4.見た目は?
ジャガイモは袋に入っているものを購入するから
固さや重さが判断つかない…。
そうですね。
見た目を確認できるようにするのが一番大事‼
1. 形
ジャガイモの形はふっくらとした丸い形のものを選ぶようにしましょう。
メークインとも共通していますが、写真のようなこぶのあるものは、肥料の与え方に失敗しており、中が空洞化している可能性もあります。
良いものはサザエさんのカツオ君の頭のイメージです。
2. 皮の厚み
皮の厚みも気にしてみましょう。
見た目で判断しづらいですが、皮がなるべく薄いものを選びましょう。
生育しすぎているジャガイモは皮が厚くなります。
皮が乾燥していてボロボロ落ちることは問題ないです。
また、秋ジャガの方が春ジャガに比べ皮が厚くなるため
流通時期については理解しておきましょう。
3. 皮の色
皮の色を確認しましょう。
写真のような、緑色のものは選ばないようにしましょう。
日にあたり過ぎたり、芽が出て成長を通じて緑色に変色していきます。
ソラニンという有毒物質で、食べるとめまい、頭痛、腹痛になる恐れがあります。
摂取量が多いと命を落とす危険性もあります。
皮の下まで緑色となり、加熱しても消えません。
購入したものに緑色のものが混じっていた場合は、芽の対処方法と同様に緑の部分を切って捨てるようにしましょう。
芽が出ているジャガイモにも注意しましょう。
栄養が芽に取られ味が落ちます。
4. 表情
見た目を見てほしいですけど、そんなに難しくないはず。
どうだろう?
これなら袋ごしでも確認できますね。
見た目だけでもみていこうかな♪
嬉しいですね。
自分で育てた場合も判断になるから実践してね。
ジャガイモの保管方法
保管方法は常温でいいの?
そうですね。
常温と冷蔵で行うのが良いですね。
収穫したものについても説明していきますね。
ジャガイモは保存の利く食材です。
常温での保存が定番となり、購入された状態で紙袋などで保存しているお宅も多いのではないでしょうか?
収穫後の対応、常温、冷蔵のより良い方法を紹介していきます。
収穫後の保管
収穫直後
土のついた状態のジャガイモを風通しの良い日陰で1日ほど乾燥させます。
掘ったイモをそのまま保存しないようにしましょう。
1日経ったら段ボールなどに移し替えし、常温での保存なら光が届かないところで保管していきます。
品種にもよりますが、2~3ヶ月程度は保管できます。
常温保存
ジャガイモをひとつづつ新聞紙に包む
ジャガイモの土を落とし、ひとつづつ新聞紙に包んでいきます。
ジャガイモは湿気に弱い為、新聞紙は湿気対策です。
包んだジャガイモは、家の中で一番涼しく、直射日光の当たらない場所で保存します。
保存期間:2~3ヶ月程度
理想保存温度:7℃~15℃
たまに新聞紙の状態は確認しましょう。
湿気で湿っているようだったら交換してあげて。
冷蔵保存
常温保存と同じように、ジャガイモをひとつづつ新聞紙に包んでいきます。
包み終わったら袋に入れて空気が入るように緩く縛ります。
野菜室に入れます。
冷蔵では乾燥してしわしわになってしまいます。
ジャガイモが寒さから身を守る為、自らでんぷんを分解し糖に変え甘みが増していきます。
保存期間:2~3ヶ月
冷凍はどうなんですか?
冷凍は味が落ちてしまうからあまりおすすめできないです。
調理過程での保存について簡単に一覧にて説明します。
その他保存方法
状態 | 保存場所 | 注意点 | 保存期間 |
そのまま | 常温 | 新聞紙個別包装 | 2~3ヶ月 |
そのまま | 冷蔵 | 新聞紙+袋 | 2~3ヶ月 |
カット | 冷蔵 | タッパー、水につける | 最大2、3日 |
マッシュポテト | 冷凍 | 食味が変わる為、すり潰したものを冷凍 | 2週間程度 |
りんごと一緒に保存する
常温保存で定番の方法となりますが、ジャガイモとリンゴを同じ場所で保存するのが良いとされます。
リンゴからでるエチレンガスがジャガイモの発芽を抑制する効果があります。
芽がでなければジャガイモはさらに長持ちしていきます。
リンゴを入れて保管する場合はジャガイモ個別包装ではなく段ボールに下敷きに新聞紙をし、ジャガイモとリンゴを入れさらに新聞紙を被せていきます。
保存期間:3~4ヶ月(最長半年ほど)
- リンゴは都度交換していきましょう
- 時々様子を見て芽が出ていないか確認する
- 湿度や温度状況により、保存期間は前後します
北海道がジャガイモ王者なのは低温で保存ができ、ジャガイモの成長環境が整っているからですね。
長持ちできるかは、湿度処理をうまくできるかによります。
我が家は常温、リンゴ保存が定番です。
おいしいジャガイモの見方 まとめ
おいしいジャガイモの見方と保管方法についてお話しさせて頂きました。
如何でしたか?
簡単に今回のお話しをまとめます。
記事内容 | 詳細 |
見分け方 | 中サイズ、固くて重たいものを選ぶ |
見た目(形が丸く、皮が薄くて表情がきれいなもので緑色や芽が出ていないものを選ぶ) | |
保管方法 | 常温(個別・リンゴを入れると長持ちする) |
冷蔵(寒さで甘さが増す) |
ジャガイモは年中活躍する食材で、子供から大人まで好かれる野菜です。
野菜の価格も高騰している現在、正しい方法で野菜を選び、正しく保管をすることで食品ロスのないように暮らしていきたいものです。
今回は以上です。
最後までありがとうございました。
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