最近、Xで自然農法をやっている人たちの記事を見て感化されました。
自給分の野菜を、「菌ちゃん農法」という方法で野菜を作ってみたく、
トライしていく過程をアップしようと思います。
『肥料や農薬を使わず土の力のみで元気な野菜を作る。』
菌ちゃん農法という手法は、肥料や農薬の力を使わず、菌の力で元気な野菜を育てる自然農法となります。
Xを見ていると取り組んでいる方が多いです。
肥料は野菜の成長を促進するために、農薬は悪い虫やウィルスが寄らないようにするためにすること。
当たり前ですよね。
でもそれらがなくても、しっかり育ち、悪い虫が寄らない元気野菜が育てられる方法です。
夏野菜栽培時期は休みがなく、追肥できないことがよくあります。
この方法なら、追肥も要らずニーズにあってます。
この記事では、自然農法の「菌ちゃん農法」を習い、この農法で活躍する糸状菌について説明していきます。
これから自然農法をしてみたい方向けの記事です。
- 菌ちゃん農法の基本的なこと
- 糸状菌のこと
元気な野菜
我が家では、直売所などに出荷するものは減農法で、ジャムや加工をするものなどは有機栽培で野菜を作っています。
有機で育てた野菜は虫食いが当たり前
有機で野菜を作っていると、栽培しやすい野菜としづらい野菜があります。
葉物野菜は特に栽培しづらく、毎回、虫との闘いとなります。
有機で栽培を経験している方の価値感は
元気な野菜 = 人が食べても美味しい
虫がつく野菜 = 有機農法 =消毒をしない野菜には当然虫がつく。
虫が食べているくらい、野菜は美味しい。
『農薬や化学肥料は無使用だから、体に良い‼』
そもそも、この考え方自体に誤解があるようです。
虫がつく野菜 ≠ 元気な野菜 ≠ 人が食べても美味しい
虫がつく野菜は、弱った野菜。
虫が好んで食べる野菜は、人が食べておいしいとは言えない野菜。
元気な野菜は、ビタミンや抗酸化物質などの高分子の栄養素をたくさん含んでいます。
抗酸化物質があると?
抗酸化物質とは、文字通り、体の酸化を防いでくれます。
人間の体では老朽化、さびを防ぐことになります。
野菜では、抗酸化物質が多くあることで、健康な状態を維持し、虫の好む腐った野菜になりづらい。
抗酸化物質は「ファイトケミカル」とも呼ばれ人の体に重要な栄養素。
人にとって大事な栄養があるほど、虫を遠ざけることができます。
不元気な野菜になる理由
なぜ、不元気な野菜になる?
考えてみましょう。
×土の中に未熟な有機物がある
堆肥化していない、生ごみや野菜の残渣を土の中に施すことで、土中に微生物(細菌の乳酸菌、酵母菌)が急激に増殖します。
植物の腐敗により、土中の酸素を奪われます。
アンモニアが発生することで害虫を呼び寄せ、根を傷つけます。
×肥料過多
肥料の施しすぎで、養分過剰になることで野菜は弱くなっていきます。
茎や葉が軟弱になることで、虫が食べやすくなります。
弱った葉を食べにアブラムシが飛来し、増殖、葉の汁を吸っていきます。
コナガ、モンシロチョウが誘因され、卵を植えつけます。
×水はけが悪くなる
上記の2つを経て、根の水の吸い上げが弱くなり、蒸散量が減り、株周辺の水はけが悪くなっていきます。
蒸散とは、植物は根から吸い上げた水分を、枝葉まで吸い上げ、葉の気孔から水蒸気として空気中の排出する。
蒸散は、光の量が多いほど盛んになりますが、葉を虫に食われるとその分蒸散する力が弱くなります。
また、光合成する力が弱くなるため、虫を退ける抗酸化物質が作れなくなります。
湿った株元から分解菌が茎を侵食。
未熟な有機物は堆肥や肥料もそう!
これらが原因で虫が寄ってきます。
弱った野菜を食べる菌は「病原菌」ですが、見た目にも弱った野菜を食べて、分解して次の命の為の養分を循環させるのが目的です。
菌は菌でも、目的が違うため、野菜を育てる私たちの目的とあった菌を見方にすることが大事。
菌による分解が人間に有用な場合は「発酵」、有害な場合は「腐敗」と呼び分けます。
野菜を育てる土が、腐敗に傾かないように、適切な環境と餌が必要になります。
この農法の肝は、肥料や堆肥を使わず、菌の中でも「糸状菌」を優先的に活躍してもらう農法になります。
元気な野菜を作るための菌ちゃん農法で活躍する糸状菌の役割について説明します。
糸状菌の役割
畑の土づくりをする前に糸状菌の役割をみてみましょう。
菌の力によって得た栄養で野菜を健全に育てる。
そのために畑を糸状菌が好む土壌を作っていきます。
糸状菌は下記の4段階を経て野菜に栄養をもたらします。
- ①糸状菌が投入した雑草を分解する
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炭素分の多い有機物(かたい草など)と適度な湿り気、酸素が十分に供給される好気的条件により、糸状菌が優先的に働きます。
有機物の分解をすすめていきます。
- ②菌糸を深く伸ばし、土を耕す
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最初、糸状菌の菌糸は有機物の表面を覆うように伸びるが、そのうちに別の有機物を求めて、土の中を深く伸びていきます。
土の中は様々な菌でいっぱいになり、土壌の団粒化がすすむ。
- ③菌糸と野菜の根がつながる
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菌の中には根のまわりで繁殖し、根の生長を助ける菌もいます。
さらには菌の一部が根の細菌内に入り、養分やミネラル、水分を供給する内生菌。
内生菌は根の表面に取りつき、菌糸を細胞内に侵入させます。
- ④菌糸菌が根に栄養を与える
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植物の根に入り込んで、共生関係を結んだ内生菌の菌糸は、根よりもはるかに広範囲に張り巡らされて、野菜の根以上になり、植物単体では吸収できない栄養素を取り込む手助けをする。
また、微生物の代謝物が野菜をより元気にしていきます。
4つのプロセスを経て野菜に栄養をあたえていきます。
糸状菌を畑に施す方法はどうなんですか?
炭素分の多い有機物を準備していきます。
次回改めて‼
基本の話し まとめ
新たに自然農法の中の「菌ちゃん農法」への取り組み、良い野菜と悪い野菜、菌糸菌の役割について説明しました。
無農薬で作った野菜だから美味しくて健康は、固定概念が生み出したことと知りました。
農薬も使わず、肥料も使わない、コスパも良く、体に良いなら最高と思い取り組みを始めました。
現状、翌年の夏野菜に間に合わすために、畑のスペース確保と、投入する有機物の調達と自然発酵の準備期間にいます。
徐々にアップしていきます。
今回は以上です。
最後までありがとうございました。
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