家庭菜園 キュウリの育て方

キュウリの育て方について説明します。

夏野菜、キュウリの栽培について説明していきます。

この記事は、キュウリを育てたい方向けの内容です。

この記事でわかること
  • キュウリの栽培方法
目次

キュウリの基本情報

科目定植方法日照時間生育適温発芽適温適正pH連作障害
ウリ科育苗/種まき陽性22~28℃(地上)25~30℃6.0~6.53~4年
基本情報

キュウリは夏野菜の代表格、食卓には欠かせない野菜になります。

家庭菜園のきっかけになる野菜ですね。

植え付けの時期をずらして、6月から秋ころまで収穫をすることができます。

  • 春まきはポットで育苗し畑に定植、気温があがれば畑に種植え可能
  • 生長速度が早いため、水不足、肥料不足にならないように栽培する
  • 植えつけ時期をずらすことで、長期収穫が可能

栽培の流れ

キュウリの育て方を解説していきます。

育苗

春先の植え付けは苗植えをしていきます。

キュウリの種 ポット植え付け

ポットに種植えをしていきます。

発芽温度を下回る時期に、植え付けをすることになる為、保温資材を使用するなりして、温度維持をしていきます。

種 3粒 / 1ポット 

種を置き1㎝程度、土をかぶせます。

キュウリのポット間引き

本葉が出始めたら、間引きをし1本立ちします。

間引きは、大きいものを残し、根元をハサミで切り取ります。

本葉3~4枚程度で畑に定植していきます。

参考リンク

土づくり

  • 中性よりの土壌での栽培を好み、pHは6.0~6.5で調整。入れすぎ注意
  • 乾燥・多湿を嫌う為、畝は高畝にする
  • 元肥が多いとツルボケを起こし、実がつきづらくなる為、控え目にする
完熟した堆肥

植え付けまでに土づくりを済ませておきましょう。

酸性土壌、多湿、乾燥を嫌う野菜です。

土づくり、特にpHは注意しましょう。

  畑の準備 植え付けまでの流れ 

根を浅く、広く張ります。

10㎝~20㎝程度は耕していきましょう。

キュウリの元肥

キュウリは元肥を施しすぎることで、ツルボケを起こします。

量については少なめ、全面施肥にて定植の際に施していきます。

元肥少なめ、追肥で調整していきます。

カリ、リンを施肥していきます。

元肥: 全面施肥 発酵鶏ふん 100g + 草木灰 50g (㎡) 

畑への定植

①本葉3~4枚で定植

キュウリの苗

双葉がついていて3~4枚のものを

選びます。

②植え付け前に水を与えておく

キュウリの苗 ポットをはずす

キュウリの苗にたっぷり水を与えておきます。

ポットより苗を外し、あらかじめほった穴に苗を定植します。

③施肥、水を与える

キュウリの定植

掘った穴にはあらかじめ水を与え、苗を固定し、土をかぶせます。

施肥をし、再度水を与えます。

キュウリの畑定植
行灯

苗と苗の間隔は50~60㎝

秋までキュウリを楽しみたい方は、

1列植えずに、徐々に植え付けしていきましょう。

行灯と藁マルチ

春先はまだ、夜は寒くなる日もあるため、肥料袋を切った「行灯」をして、寒さ対策をしておきます。

種まき

キュウリは春植えが収穫できた頃、第2弾を植えつけしていきます。

6月頃に植え付けとなりますので、気温も高くなる為、畑に種植えをしていきます。

3粒づつ、点まき(種間:60㎝)し、本葉が出始めたら1本立ちしていきます。

支柱立てとマルチ

キュウリは蔓が長く伸びます。
支柱の準備やマルチをしていきます。

支柱立て

直立型 高さ240㎝サイズ

直立型 支柱

支柱と杭を畝に打ち込み補強します。

接続部分

接続部分は結束バンドで固定

ネットを通し、横部分の支柱部分は

結束バンドで固定します。

竹を使った支柱

竹を使った支柱

コストダウンしたい場合は自然のもので代替できます‼

支柱建てには様々な方法がありますが、上記の直立型合掌型が一般的です。

ネットを使用しない方法で、支柱を3角錐に立てる方法もありますが、下記のように麻ひもで親蔓を支柱に誘因していきましょう。

誘引

ネットを使用した場合

蔓がネットにしがみつく

ネットを使用する場合は、写真のようなツル(巻きひげ)がネットに絡みつくため、誘引ヒモを使用する手間が省けます。

親蔓がしっかり絡みつくまでは、ひもで仮固定してあげましょう。

ネットを使用しない場合

麻ひもの結び方

芽を避けて、麻ひもで支柱に誘引していきます。

縛り方はひもを2~3回ねじり、蔓部分はゆとりを持たせて支柱にしっかり縛りつけます。

ねじっているため蔓部分には影響がありません。

3角錐型では、親蔓はらせん状に巻いていきましょう。

マルチ

敷き藁をする。

敷き藁

藁がない場合は刈り草でもOK。

刈り草

乾燥対策と病気対策の為、マルチをしていきます。

追肥の頻度等を考慮し藁や刈り草薄く敷いていきます。

厚く敷き過ぎると、藁が吸った水分が逃げづらくなり、地中に根を張らずに、地表に根を張り始めます。

過剰な乾燥や湿度変化になり、病害虫を呼び寄せてしまいます。

追肥の頻度が多い為、ビニールマルチより、簡単に取り外せる、藁や刈り草がおすすめです。

藁をマルチとして薄くしておくことで、乾燥防止泥はねを防ぎ「べと病」の対策をしています。

整枝・摘芯

子蔓の整枝

親蔓の3~5節目から出る小蔓は元から切り取ります。

収穫は4~6節目から収穫していきます。

日当りや風通しを確保し、病害虫の発生の防止。

実を充実させていきます。

4~6節目以降の子蔓は雌花を2つ残す。

実が1~2個が目安

その先の葉が1~2枚を残し、切り詰めます。

株間の広さと相談し、残す枚数を決めましょう。

摘花・摘葉

摘花

親蔓の下から3~5節までの小蔓と同様に雌花がついたら早めに摘花していきます。

株が疲れないようにしていきます。

摘葉

枯れた葉や病気になった葉は切り取りしていきます。

葉が混んでいると風通しが悪くなり、病気が発生しやすくなります。

こまめに葉は切り取りしていきます。

追肥

①株の根本に追肥ばらまき

追肥場所

根を外して肥料をまいていきます。

マルチを外すと根が見えますので、そこは外して肥料をバラマキます。

②肥料を土にかぶせる

肥料に土を被せる

根に肥料が掛からないように、肥料に土を被せてマルチを元に戻す。

2週に1回を目安にしながら、葉の色を見ながら追肥していきます。

追肥の時期

1回目…雌花から実がつき始めたタイミング

2回目以降…2週に1回を目安。

2回目以降は畝の周囲に肥料をまき、中耕を兼ねて、肥料と土を混ぜていきます。

肥料が足りないと、巻きひげが元気がなくなっていきます。

追肥の目安は下記の通りです。

 追肥情報: 有機質肥料  ぼかし肥料 30g/㎡ もしくは 鶏ふん 30g/㎡

追肥情報: 普通化成: 40g/㎡  

栽培中の管理

水やり

水やり

キュウリは水分の多い野菜です。

土壌の水分の有無で果実の生長が左右されます。

肥大期に、水が足りないと、果実の曲がり果尻細りが発生します。

水まきはこまめに行っていきます。

受粉

雄花… キュウリがついていない

雌花…キュウリがついている

キュウリは人工授粉は不要です。

キュウリは受粉をしなくても実を作るため、不要となります。

収穫

収穫初期は、長さ10㎝~15㎝で早めに収穫していきます。

収穫よりも株の成長を優先させるため、早めに収穫し、安定的に収穫ができるようなるまで行っていきます。

実が安定して収穫ができるようになったら、18㎝~20㎝で収穫していきます。

キュウリは、生長が早く、1日収穫を見送るだけで数㎝大きくなっていきますので、確実に収穫していきましょう。

おすすめのサイズ

長さ30㎝のサイズになると、キュウリ特有の青臭さが消える。

ただそれ以上になると、キュウリの種ができ始める為、注意が必要です。

収穫初期は株の生長を目的として、キュウリは小さいうちに収穫していきましょう。

キュウリの収穫目安
  • 収穫初期 … 開花から4~6日程度。大きさ10㎝~15㎝。
  • 収穫安定後 … 開花の約7~10日後。大きさ18㎝~20㎝
  • 30㎝サイズ … 開花の約11~12日後

1日で目に見えて大きくなります。収穫は確実にしていきましょう。

保管・保存

キュウリの花

キュウリは鮮度が命です。

収穫時のトゲや雌花のついた状態が新鮮な証拠となります。

収穫後は、できる限り早く消費していきましょう。

参考リンク

キュウリの栽培については以上です。

キュウリの後作

キュウリの後作について、考えていきましょう。

連作障害

キュウリウリ科となります。

キュウリや同じウリ科の栽培は、土中の成分バランスの偏りから、病気や生育不良が起きてしまいます。

連作障害を避ける為、同じ場所での栽培は3~4年ほど空けましょう。

特に植え付けに注意が必要なものは以下の通りです。

スクロールできます
科目・種類野菜理由
ウリ科スイカ・メロン・ゴーヤ・ズッキーニ・カボチャなど連作障害
根菜類ニンジン・ダイコン土中の養分が生長を阻害
植えてはいけない野菜

おすすめの野菜

キュウリ終了後のおすすめ野菜です。

①ホウレンソウ

種まきで春と秋植え付け

キュウリの収穫終了後、9月~10月に種植え

ホウレンソウは吸肥力が高く、キュウリ栽培で残った養分を、ホウレンソウを育てることで吸収していきます。

②タマネギ

育苗し、11月に定植していきます。

育苗時期は9月頃。収穫は5月頃となります。

キュウリを栽培したことで発生する、害虫を遠ざけます。

③トウモロコシ

1回目の収穫を終えた株の後作向けです。

7月に種植え。早生など早く収穫できる種を選んでいきます。

ホウレンソウ同様、吸肥力が高く、中途半端に残った養分をリセットします。

キュウリを初夏まで栽培するなら、トウモロコシを栽培する。

秋ごろまで収穫するなら、ホウレンソウやタマネギを栽培していくことで、ゆとりある作付けを行えます。

キュウリの育て方 まとめ

今回は、キュウリの育て方について説明しました。

キュウリは、生長が早く、水を必要とする野菜です。

収穫時は、毎日、畑に顔を出し、収穫するようにしていきましょう。

数日、収穫が遅れることで、思った以上に生長してしまいます。

こまめな対応が必要です。

収穫したキュウリのレシピはこちら‼

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美味しいキュウリの見分け方はこちら‼

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今回は以上となります。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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